リモートワーク時に信頼を維持する働き方のコツ

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リモートワークの課題

リモートワークでは、オフィス勤務と異なり働く姿が見えないため、上司や同僚から「きちんと仕事をしているのか」と誤解を受けやすい。
特に、TeamsやSlackといったコラボレーションツールで「退席中」と表示されてしまうと、不安を与える要因となる。
重要なのは「常にオンラインであること」ではなく、 信頼を失わない工夫と成果の可視化 である。


信頼を維持するためのポイント

1. ステータスを適切に活用する

  • 会議や集中作業の際には「資料作成中」「会議中」などのステータスメッセージを設定する。
  • 長時間離席する場合は「◯時に戻ります」と明示しておくと誤解が生まれにくい。

2. 定期的な進捗共有

  • 朝や午後など節目にタスクの進捗を簡潔に共有する。
  • 完了した作業や次の予定を書き残すことで「見えない働き」が伝わりやすくなる。

3. レスポンスの工夫

  • 即答できない場合でも「確認後返答します」とひと言返したり、いいね👍等スタンプを押し、確認したことをアピールする。
  • これだけでも相手は安心し、信頼を損なわずに済む。

4. 作業の可視化

  • ドキュメントやタスク管理ツールを活用し、作業状況を共有する。
  • プロジェクト管理ツールに進捗を残すことで、物理的な存在感の代替となる。

5. コミュニケーションの透明性

  • 定例ミーティングではカメラをオンにするなど、適度に顔を見せる場を作る。
  • 雑談や相談も意識的に行い、孤立感を減らす。

技術的な工夫(正しい活用例)

  • ステータスメッセージ機能:状況を明示して「なぜ退席中か」を誤解なく伝える。
  • タスク管理ツール:TrelloやAsanaなどで作業を整理し、チームに進捗を見せる。
  • 集中タイムの可視化:カレンダーに「集中作業時間」を登録しておくと、連絡が遅れる理由を説明せずに済む。
  • ポモドーロ・タイマー:作業と休憩をメリハリをつけて管理できる。

技術的な工夫(誤った活用例)

  • 自動応答のBot:TeamsやSlack等のコミュニケーションツールで、レスがあった際に自動で応答するBotを作成する。
  • 偽の会議予定設定:カレンダーに存在しない偽の会議を登録しておき、予定が詰まっているように見せつける。
  • オンラインステータスキープスクリプト:キー送信・マウス操作等を定期的・自動的に行うスクリプトで、TeamsやSlack等のコミュニケーションツール上のステータスを常に「オンライン」に保つ。

注意点

  • 結局成果が出るわけではないため、どのみち別の時間でタスクを実行する必要がある。
  • Botで対応できるようなレスは限定的である。
  • バレた時のリスク、リスク回避のための対策・根回しを踏まえると、得られるメリットが少ない。

オンラインステータススクリプト

時間経過で退席中にされないようにするだけであれば、1つの手段にはなる。
あくまで、ステータスを常に監視していちゃもんを付けてくるタイプの上司にあたった場合の皮肉の策だろう。

ということで、スクリプトを配置しておく。
自己責任、かつ悪用は厳禁である。

以下、内容をコピーしテキストファイルに貼り付け、拡張子を「.vbs」に変更の上、実行すればOK。

strSendKey = "{F13}"

intSleepTime = 290000

strQuery = "Select * FROM Win32_Process WHERE (Caption = 'wscript.exe' OR Caption = 'cscript.exe') AND " _
         & " CommandLine LIKE '%" & WScript.ScriptName & "%'"
Set Locator = CreateObject("WbemScripting.SWbemLocator")
Set Service = Locator.ConnectServer
Set Res = Service.ExecQuery(strQuery)

Dim cnt
cnt = 0
If Res.Count > 1 Then
    strMsg = "送信を停止"
    If MsgBox(strMsg , vbYesNo + vbQuestion) = vbYes Then
        For Each proc In Res
            cnt = cnt + 1
            If cnt <> Res.Count then
                proc.Terminate
            End If
        Next
    End If
    WScript.Quit 0
Else
    strSleepTime = CStr(intSleepTime/1000)
    strMsg = strSleepTime & "秒毎に" & strSendKey & "を送信"
    If MsgBox(strMsg , vbYesNo + vbQuestion) = vbYes Then
        Call StopScript(strSendKey, intSleepTime)
    End If
End If

WScript.Quit 0

Sub StopScript(key, sleepTime)
    Set WsShell = CreateObject("Wscript.Shell")
    Do
        WsShell.SendKeys(key)
        WScript.Sleep sleepTime
    Loop
End Sub

まとめ

リモートワークにおいて大切なのは、 常にステータスを「オンライン」に保つことではなく、成果と取り組みを透明に示すこと である。
適切なステータス活用、進捗の共有、コミュニケーションの工夫によって、信頼を維持しながら自由度の高い働き方を実現できる。

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